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紆余曲折あったようだが、willcomは事業を分割し、XGPをソフトバンクに分割、それ以外の事業を継承するということになったそうだ。
基地局の場所もSBに譲渡ということで、これはマイクロセルのXGPをSBに譲渡したことと1セットになってるわけですね。

XGPを分割したということで、Willcomは一般向けキャリアとしては命脈がつきたということになるでしょう。
今後は医療機関向けなどニッチでの公共インフラとして生きていくしかありません。

PHSをデータ通信に特化させることで一般向けシェアを維持し、W-zero3シリーズを投入して本格的なスマートフォン市場を日本に立ち上げてくれたのが、willcomでした。
しかし、その路線は、より高速な回線をもつE-mobileに狙い撃ちされ、E-mobileに他大手キャリアも追随しデータ通信分野を強化したこともあり、willcomのシェアは急激に縮小する。直接的には willcomはE-mobileに引導を渡されたといっていいでしょう。

思えば、PHSというのは最初から国の通信行政に翻弄された存在でした。
携帯電話とPHS、更にに地域を分けて分社化するというのは、過剰規制の愚例の一つでしょう(実際、NTT-docomoの寡占になったことにも大きな影響を与えている)。
PHSが当初から全国規模のキャリアのひとつの事業という立場であれば、Willcomのようにニッチを求めて苦労しつづけることはなかったでしょう。おそらく、NTT-docomoあたりの一部門として医療機関向けインフラとして、早々にほそぼそと生き残っていくだけになっていたに違いありません。
法令により電波の出力制限を行うという、技術とは無関係な規制によって区分けは不自然で不合理なもので、それなりに技術と正常に精通した人間から見れば、PHSの一般向けへのアピールポイントであった「安価」と「高品質」、(PIAFS以降の)「高速データ通信」は、技術が向上してくれば携帯側でも実現可能なものでした。
移動体電話を普及させるため、その出だしにおける低価格部門を担わされた PHSは、最初から捨石だった、というと言い過ぎでしょうか。

HYBRID W-Zero3はWillcom最後のスマートフォンとして記憶されることになりそうですね……残念です。
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